夏花はひまわりばかりにあらず。

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私は、10年程前に、都会から過疎化が進む地方の田舎町に帰郷しました。戻った時は不惑の歳である40才を迎えようとしていた頃でした。
田舎ではありますが、高校まで育った街ですので、自分の庭みたいな郷愁を覚えました。廻りは、山と川、そして海に囲まれ、田んぼや畑が、あちらこちらに、見掛けます。

 そこで初めて気付いたのは、自然豊かな環境で育った事にでした。年齢的な事が、大きく作用したのかもしれません。それまでは、都会で、しかも仕事に脂が乗って、やり甲斐を感じていた時期であり、廻りを見る事の余裕や興味も無く、仕事一辺倒でした。
 訳あって、住み始めた郷里は、時間的な余裕ができた事も幸いして、自然環境の豊かな処で育った事に感謝の気持ちを抱きました。年齢と、自然環境が重なり、木々や花々に目を向け始め、興味を持ち、それまでは、それらの名前すら知らない自分に、少々気恥ずかしい気持ちを抱きました。
それからは、日々の生活の中で、色々と自然についての知識と経験が自然と身についてきました。

 その中のひとつとして、夏の花の話です。夏と言えば、恥ずかしながら、ひまわりとの認識しかありませんでした。確かに、私の街には、至る所にひまわりが咲き、また、ひまわり畑では、咲き乱れています。
 ところが、ふとした時に異なる花びらが、道端に、思いの外あることが気になりだしました。改めて廻りを見渡すと、あちらこちらで咲いている事に気付きました。しかも、この街では、結構、街路樹として植えられているのです。
 それは、サルスベリでした。名前を調べて、直ぐに思い出しました。小学校には、大抵ある木でした。名前のいわれは木登りの達者な猿も登れない程に幹がツルツルしているからだと、小学校の時に教えられたのを覚えています。我が街は、夏のこの期間に花の最盛期を迎えています。

 赤やピンクの花が街を彩るこの時期は、ひまわり同様に、気持ちを、明るく、ほのぼのとした、楽しい気分にさせてくれます。